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2009.11.03 Update
Tomotaka ‘IMASA’ Imamichi「ULTRA SLACKER」解説♪

プロデューサーTomotaka ‘IMASA’ Imamichiによる「ULTRA SLACKER」解説♪

ULTRA SLACKER

【ゲルニカ】
2月末ウルスラ用の曲作りを週1ペースでやろうと決め『会議室セッション』と呼んだ。
記念すべきその第一回目に彼が自信満々で持って来た曲。
「イマっさんがギター弾くならこんな感じの曲は絶対欲しいなと思って」と言いながら彼がアコギ一本で聴かせてくれた瞬間、『イケる!』と感じた。この曲と カフェオレの2曲を、ふたりのアコギ2本だけで会議用のボイスレコーダーに録音して、それを持ってリズム隊を口説きに行った。

【虜セクシィ】
ライブのオープニングとして想定していた曲で、実際に卓偉のライブ音源からオーディエンスの拍手を抜き出して重ね、彼がそれふうに歌い直したヴァージョンも存在する。
アルバムの最終マスタリングの作業中『やっぱり直球勝負で行こう』とテイク1を採用。卓偉のラジオ番組でだけ「fancy dream version」と称してオンエアしている。

【わかってるよ】
「どんなに年齢重ねてもこーゆータイプの曲が必ず1曲アルバムに入ってる奴でいたい」と言って聴かせてくれた卓偉お得意のパターン。「こんな感じのリフで 始めたい」とイントロのアイデアをアコギで弾いてくれるんだけどレコーディング本番まで自分はよく理解できなかったので、あの下降アルペジオの部分だけ流 してアレンジしていた。
録音当日、せーので皆で音を出した瞬間、リフの『意味』がわかって自分なりに弾けた。

【カフェオレ】
会議室セッションの第1回目、ゲルニカは歌詞が全くできていないし、ミドルの部分はメロディは決まっていたもののコード進行が不安定な状態だったりで『イ ケる!』と思ったものの、色々とアドバイスしながら完成まではわりに時間をかけたのだけど同じ日に持ってきたカフェオレは、渡された歌詞ノートを読んだ瞬 間にバカ受け。
その場で語尾や呼びかけかたをちょいと直したらもう出来上がっていた。

【ムーンライト シャイニン ラブ】

『スイートな夜這いソングとか有ったら面白いぜ』と言ったら、何回目かの会議室セッションのときに「イマっさんのカッティングギターの為に書いて来た」と 言って聴かせてくれた曲。録音当日に「エッジーなカッティング主体ぢゃなくってスイートな曲調を活かしてソフトにポップに演奏してみない?」と提案して、 急遽それまでのリハで決めたのと全く違うアコギのストローク主体で試し演奏をしていたら、そのまま卓偉が最後まで歌ってしまって、聞き返したらいい感じ で、TAKE1どころかTESTテイク1を採用してしまった。ウルスラRECセッション初日1発目の曲だったので『なんて幸先のいいスタート!』とその場 の皆が思ったはず。

【ひとりぼっちの愛ll】
卓偉の持って来た曲の全てにOKだしたわけではなく、じつは没曲もたくさんある。
コレは曲は気に入ってたんだけど、歌詞にNG宣言して、かなり最初の時期に没にした。
彼本人はすごく歌いたかったメロディらしく、何度も歌詞を書き直してきたのだけど、自分は毎回NGにしていた。ある日「なんでダメなの?」と訊くので 『甘ったるい内容だから』と答えた。「スイートな曲もいいなって言ってたくせに」と言うので『コレは甘美さとは違う虫歯になりそうな甘さなんだよ、あぁ歯 がいたいよぉぉ』と茶化した。
卓偉の目がキランと光って「ひと晩ください、親知らずの歌にしてきます」と言って翌日書いてきたのがCDに収録されてる歌詞だ。NG宣言即撤回したのは言うまでもない。

【愛の意外な副作用】
上に書いた、ひとりぼっちの愛llの歌詞でやりあっていた日に「イマっさんのスイートってじゃあどんな感じ?」と訊かれたので『ま、たとえばさぁ』とたど たどしく卓偉の前でこの曲を歌ってみせたら「あ、サイコーっすね」とワンコーラスやったら、もう曲を覚えて2コーラス目は彼が歌っていた。レコーディング もそのときと同じように俺のアコギと卓偉の歌だけでドンカマも使わずやったのを録って、それを流しながらリズム隊ふたりも雰囲気で演奏した。
「聴きいっちゃって入るとこ遅れちゃった」とはドラムのヒラポンの弁。「優しい感じがだしたい」というベースのマサに自分が所有するフラットワウンド弦を張ったGibson SGベースを貸してラウンド弦とは違う感じを演出。

【フェイマス イン チャイナ】
ある晩、台湾映画のDVDを観ていてフッと浮かんだフレーズをもとにお話しをでっちあげて、それをもとに歌詞を書いて「これに曲をつけてもいいぜ」とメールした。翌日「曲つけちゃいましたぁ」と奴が自宅のボイスレコーダーで録ったのを聴かせてくれた。
驚いた、言葉の乗っかり具合が自分のイメージどおりだったから。
その場で自分がサビやら展開部分のフックを考えている間に卓偉が残りの歌詞をちゃっちゃか書いて、気づいたら出来上がっていた。

【ジーナ・コリンズは交換留学生】

「中国はやったから、次は韓国?いや、LAの姉ちゃんにする?」などとはしゃいで各国の女性シリーズつくろう!と調子に乗って帰宅した晩に『やっぱイギリスだろ』と突然ひらめいて降りてきた曲。忘れないように簡易レコーダーに鼻歌とギターでメモしておいた。
その次の会議室セッションの頃には『各国の女シリーズ』って案にはすっかり冷めていたのだけど、一応卓偉に聴かせるとバカ受け。なぜかリズム隊にも「童謡みたいな覚えやすさもあって楽しい」と気に入ってもらえて録音することに。
じつはそのとき卓偉も「各国の女性?ならニッポンでしょ」とやっぱ書いてきていてそれがULTRA SLACKER llのオープニングの曲になるんだけど、その話しはまた次回。

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